ーロマン派時代ー
シャブリエ(アレクシス=エマニュエル・シャブリエ)
1841年1月18日~1894年9月13日
国籍:フランス
アンベールに法律家の子として生まれたシャブリエは、6歳の頃よりピアノを習い
ザボルタに師事しながら目を見張るばかりの才能を発揮しました。
15歳の時にパリに出てリセに通いながらもヴォルフにピアノを、スメに作曲を師事します。
しかし、父の意志を汲み1858年からは法律を学び、61年には内務省の官吏になりました。
ですがこうしている間にも作曲の勉強もし、60年には『即興曲』などのピアノ曲を書いており
ダンディ、デュパルク、フォーレらと交わったのもこの時期です。
その後、76年には国民音楽協会の会員になり
77年に上演されたオペレッタ『星』が好評であったことから本格的な作曲家への道を歩み出します。
80年には内務省を辞してヌーヴォー・コンセール協会の合唱指揮者になりました。
さらにスペイン旅行の印象を元に色彩的な管弦楽曲『スペイン』を作曲。
初演は大成功を収め彼の名は一挙に広まります。
87年のオペラ・コミック『いやいたながらの王様』はシャブリエの名を国外にも知らしめました。
しかし92年頃から中風を患い、生活の困窮がもたらされる中53歳パリでその生涯を閉じます。
アカデミズムに支配されない自由な作風は、機知とユーモアに溢れており
最初ワーグナーに心酔しつつもダンディをはじめとする多くの音楽家との交流や
印象派の画家達との関わりを通し、色彩的な独自の世界を作り上げていきました。
♦主要作品♦
【オペラ】グヴェンドリーヌ いやいやながらの王様 【オペレッタ】 星
【管弦楽曲】田園組曲 狂詩曲「スペイン」 楽しい行進曲
【ピアノ曲】絵画風小曲集 3つのロマンティックなワルツ
【歌曲】太った七面鳥のバラード 幸福な島