よくご質問を受けるのが、「絶対音感は必要ですか?」という内容。
では絶対音感とは一体なんでしょうか?
一言でいうと、他の音を与えられずに一つの音だけを聞いてその音階を言い当てる能力のことです。
現在、A(ラ)の音は440ヘルツと国際的に定められているのですが、絶対音感のある人は2ヘルツや3ヘルツの違いまで聞き分けることが出来ます。
ですが、音楽を学ぶ上で必ずしもこの能力が必要かというとそうでもないと思います。
絶対音感がないという高名な音楽家がいたり、音楽を学ばなくても絶対音感が自然に身についている人も
いるからです。
さらに絶対音感を身につけるメリットはたくさんありますが、デメリットもあります。
まず、メリットですが絶対音感があるとメロディーを聴くだけですべての音の音名がわかりますので、
楽譜がなくても正しい高さで記憶したり演奏したり出来ます。
また反対に、楽譜を読むだけで、正しい高さで音楽を想像したり歌ったりすることも出来ます。
デメリットとしましては、ピアノで訓練した絶対音感にはオーケストラの管弦楽器の微妙なズレを
非常に気持ち悪く感じたり、日常生活の中での音、たとえば車のクラクションやテレビで流れる音楽、
意識をするとそれらが全部音階で聞こえてくるため神経が疲れることも度々あります。
しかし、いずれにしましても絶対音感があるということは、
音楽活動をする上で確かに優れた基本能力のひとつであることには変わりありません。
したがってレッスンの中でもこの能力を養う訓練は行いますが、
そればかりにとらわれる必要もないと思います。
山崎あいこピアノ教室
ピアノ教室 対象エリア 太子・たつの・相生・姫路