先週に引き続き、京都市美術館で開催中のルーブル美術館展を観に行ってきました(^^)/
今回のテーマは 『日常を描く – 風俗画にみるヨーロッパ絵画の神髄 』
風俗画とは、民衆たちの日々の営み、生活をそのまま描いたもので
当時の暮らしぶりや人々の豊かな感情が自由に表現されています。
貧しい農民の生活や、物乞いの少年、当時のヨーロッパでの庶民の生活ぶりがそのまま描かれ
宗教画や肖像画では観ることのできない興味深さや親近感を感じました。
とは言え、現実をありのままに描いたように見せかけながらも
人生の教訓を説いたり、揶揄したりしたりする作品も多くあり、
ぷっと吹き出したくなるようなウィットに富んだものも多々ありました。
当時の画壇の位置づけとして、最も価値が高いとされたのは宗教画などの歴史画
そして貴族たちに依頼され描いた肖像画、そのあとに風景画、風俗画、静物画
と続くそうです。
宗教画を描く高名な画家たちの、風景画や風俗画・・・ただ何気ない日常ではあっても
そこには深い訴えや教訓が表現されているように感じさせる事こそが
素晴らしい才能なのだと改めて感じました。