ー近・現代ー
ルーセル(アルベール・ルーセス)
1869年4月5日~1937年8月23日
国籍:フランス
トゥールコアンに実業家の子として生まれたルーセスは、早くに両親と死別し叔父の元で育てられました。
幼少よりピアノの勉強をさせてもらいましたが海軍兵学校に入学。
後に士官までなりましたが音楽に専念することを決意し退役します。
1894年25歳の時にパリに赴きジグーに作曲を師事しました。
97年には作曲家協会主催のコンクールに1位入賞。翌年からスコラ・カントルムに入りダンディに師事。
1902年からは同校で対位法とフーガの教授を務め、サティ、ヴァレーズ、マルティヌーなどを排出。
09年のアジア旅行ではインドの音楽に出会い影響を受けます。
12年にはバレエ『蜘蛛の饗宴』を作曲し、23年初演の『パドマーヴァティ』も成功を収めました。
26年に古典主義的な組曲『ヘ長調』を書き
30年にはボストン交響楽団創立50周年記念の委託作品として『交響曲第3番』が書かれました。
30年代後半からは健康を害し転地療養を行いますが
ロワイアンにて心臓発作を起こし68歳の生涯を閉じます。
彼の作品は印象派やダンディの影響お受けた作風からバーバリズムの影響を受けたものを経て
新古典主義へ移っていき、生き生きとしたリズムを伴う豊麗で明快なものを多数残しました。
♦主要作品♦
【オペラ・バレエ】パドマーヴァティ 【バレエ】蜘蛛の饗宴 バッカスとアリアドネ
【管弦楽曲】交響曲第1番〜第4番 組曲ヘ長調 交響詩「春の祭りによせて」 シンフォニエッタ