Appassionato/Con passione
(アパッスィオナート/コン・パッスィオーネ)
イタリア語の意味・・・情熱的な・熱中した
この二つの言葉は共に『情熱』という熱い感情がベースにあります。
イタリアでは、例えば『食事なんかしなくても音楽があればハッピー!』という人、
そんな人のことを『彼は音楽にAppassionatoだ』といい
アイドルやスポーツ選手の追っかけをしてキャーキャー熱狂している人たち、
そんな人達もまたAppassionatoと表現します。
このように理性で抑えきれず自分でもコントロールがきかず
溢れんばかりの情熱が体全体を包み込む状態、それがAppassionatoなのです。
一方、Con passione はものごとに熱心に一生懸命とり組む姿を現す言葉です。
Appassionatoとの違いはAppassionatoが抑制がきかずのめり込んでいくのに対し、
Con passione はまだ理性が残っておりコントロールがきく状態であるということです。
ところでこのCon passione 、前置詞のConを取って passioneと単独で使われると
『苦しみ・苦痛』という意味になります。
その象徴として覚えておきたいのがキリストの受難です。
バッハの『マタイ受難 曲』『ヨハネ受難曲』などでテーマになっている『受難』こそ
この passioneなのです。
それを忘れず、演奏のときはしっかりと指に圧力をかけ充実した響きで
曲に秘められた情熱を十分に引き出しましょう。
山崎あいこピアノ教室
ピアノ教室 対象エリア・太子町・姫路市・たつの市・相生市