今日は加古川にある『植垣米菓株式会社』に工場見学に行きました。
ウエガキといえば鴬ボールで有名ですが、今日は鴬ボールだけでなく
さまざまな種類の『あられ』についてのレクチャーを受け、製造過程を見学させていただきました。
『今日はあいにく説明するものが忙しくて・・・・代わりに口下手ですけど、私が・・』
と、対応してくださったのは、なんと代表取締役の植垣さん!
社長さん自らのレクチャーに、私達はすっかり恐縮してしまいました(汗)
しかしこの社長さん、口下手だなんてとんでもない!
まるでお笑い芸人のように、面白おかしく資料やビデオを使ってわかりやすく説明して下さいました。
まず『せんべい』と『あられ』・・これらは原料が違うそうです。
『せんべい』はうるち米を使っており、『あられ』はもち米を使用しています。
植垣米菓は『あられ』を作る会社なのですが、この『あられ』・・意外に手間ひまがかかるようです。
まず、土に炭を混ぜこんだ広大な田んぼに散布機でマイナスイオン水を撒き、
米を育てるところから始まります。
収穫された玄米を精米し、その日のうちにイオン水に漬け込みます。
そして次の日、せいろで蒸し餅つきをし、木の型に入れます。
そして乾燥させながら何日かねかせた後、ようやく焼く、揚げる、の工程に進みます。
全国に出荷する商品(社長さんは作品と呼んでおられます)が殆どこの工場で作られているので
オートメーションも大規模なものでした。
社長さんいわく、日本の食糧自給率は約40%。とりわけここ兵庫県では18%しかないそうです。
自給率を上げるためには、まず日本の米農家を保護すべきで、
そのためにも米菓メーカーは益々企業努力をし、海外商品に対抗すべきだと力説されていました。
海外では有機農業に対する意識が非常に高く、ずっと先の次世代の環境も視野に入れ
商品開発をされているそうです。
それらの国に比べ、国内での化学肥料や農薬の基準は、実は意外と甘いらしいのです。
日本企業がそれらの国に習い、自給率を上げるためには、
国全体の制度の見直しから必要なんだろうな・・・と、お話を聞いていて感じました。
植垣米菓さん、今日は貴重なお話だけでなく、
帰りにはたくさんお土産まで頂き、本当にありがとうございました!