山崎あいこピアノ教室

姫路市網干区のマンツーマンレッスンのピアノ教室です

[音楽の便り]音楽用語vol.8

October 22, 2011

 

Tenuto(テヌート) 音の長さを保って

イタリア語の意味・・・保たれた・保持された

 

Sostenuto(ソステヌート) 音の長さを保って

イタリア語の意味・・・下から支えられた・助けられた

 

 

TenutoSostenut、意味は同じようですがニュアンスは全く違います。

簡単に言うとTenutoは『しっかりと保つ』と言う意味で

Sostenutは『下から上に支える』と言う意味です。

 

例えば、はしごを登るとき危ないのでしっかりと手ではしごを押さえてあげます。

これを『はしごをTenutoする』と表現します。

又、予防接種などで子供が注射をするとき、お医者さまがお母さんに

『動かないようにTenutoしてください』という使い方もします。

一方、Sostenutは『看護婦が病人をSostenutする』という表現で使ったりします。

つまり下から手を添え、しっかりと支えると言う意味です。

又、人を精神的に支えると言う意味もあり、親が子供を扶養するのも、

悩んでいる友人を励まして支えるのもSostenutで表現します。

 

TenutoSostenutのニュアンスの違い、理解できましたでしょうか?

 

音楽用語としてのTenutoは、音符ひとつひとつについていてます。

深く打鍵して音の長さ分きちんと押さえ、豊かな響きを作れるように弾きます。

そのためにはしっかり体重をかけ深みのある音を出すようにしましょう。

Sostenutは、フレーズ全体についています。

メロディーの緊張感を失わないように下から上へ支えるイメージで

息の長い、歌うような音を心がけましょう。

 

 

                      次回はCantabile(カンタービレ)についてお話します

 

 

 

 

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