ー近・現代ー
ニールセン(カール・ニールセン)
1865年6月9日~1931年10月3日
国籍:デンマーク
ペンキ職人の子としてノーレ・リュンデルセに生まれたニールセンは
貧しい中で村の楽士たちの奏でる民謡などに接しながら育ちました。
6歳から父にヴァイオリンを習い、父が入っていたバンドに加わって村の行事に参加したり
即興でメロディーを作ったりして過ごしました。
14歳の時、軍楽隊に所属しホルンやトランペットを担当。
18歳になるとガーデにそれまで書き溜めた作品を見てもらいコペンハーゲン音楽院に入学しました。
1884年から作曲や理論の勉強をしつつ弦楽器の室内作品を書いていきます。
卒業後89年から王立劇場オーケストラの第2ヴァイオリン奏者となり
この仕事をきっかけに彼はオーケストラに傾倒していきます。
92年『交響曲第1番』が完成。
1901年からは年金が支給されるようになります。
その後も交響曲第2番『4つの気質』や『弦楽四重奏曲 第4番』などのような個性的な作品を作り
08年には王立劇場の楽長に就任しました。それは第1次大戦がはじまる14年まで続けられます。
その後は音楽協会での指揮の仕事やコペンハーゲン音楽院での教育活動に従事しました。
戦時中はその苦難が反映されている交響曲第4番『不滅』を作曲。
22年には名作『交響曲第5番』が誕生します。
26年狭心症の発作が起きましたが『フルート協奏曲』を完成。
31年にはコペンハーゲン音楽院院長に就任しますが、その年、心臓病のため66歳で他界しました。
♦主要作品♦
【オペラ】仮面舞踏会 【管弦楽曲】交響曲第3番『エスパンシーヴァ』 第4番『不滅』 第5番
【協奏曲】ヴァイオリン協奏曲 フルート協奏曲