ーロマン派時代ー
ベッリーニ(ヴィンチェンツォ・ベッリーニ)
1801年11月3日~1835年9月23日
国籍:イタリア
シチリア島のカターニアにオルガニストの息子として生まれたベッリーニは
幼少の頃より楽才を示し、6歳の時には作曲をはじめました。
その後、17歳でナポリの王立音楽院に入学し正式に作曲を学びます。
1825年音楽院で上演されたオペラ『アデルソンとサルヴィーニ』が興行主の目に留まり
新作を依頼され『ビアンカとジェルナンド』を作曲します。
この作品も好評だったため、さらに27年『海賊』を発表。
この作品をもってしてベッリーニはオペラ作家の地位を築きました。
その後30年頃には胃腸を患い、当時恋愛をしていた女性のコモ湖畔にある別荘で静養生活を送ります。
しかし31年にはオペラ『夢遊病の女』『ノルマ』がミラノで上演され
後世にその名を残すこととなりました。、
そして33年『テンダのベアトリーチェ』以後はパリで生活をし、35年には『清教徒』を発表。
喝采を浴び「レジョン・ドヌール勲章」も授与されました。
しかしこの作品が最後となったのです。
パリ近郊のピュトウの地で急性大腸炎に倒れ帰らぬ人となりました。33年という短い生涯でした。
ベッリーニはロッシーニやドニゼッティと並んで19世紀初期のイタリアオペラ界のいわば御三家で
ベル・カントの叙情性豊かな旋律を持ち、深い憂愁をたたえた音楽を書いた作曲家だといえるでしょう。
主要作品
【オペラ】ビアンカとジェルナンド 海賊 異国の女 カプレーティとモンテッキ
夢遊病の女 ノルマ テンダのベアトリーチェ