ーロマン派時代ー
ロッシーニ(ジョアキーノ・アントニオ・ロッシーニ)
1792年2月29日~1868年11月13日
国籍:イタリア
屠殺場管理人兼ホルン奏者を父に、歌手を母に持ちペーザロで生まれたロッシーニは
幼少の頃より音楽の手ほどきを受け、ボーイ・ソプラノや劇場のチェンバロ奏者を努めました。
14歳でボローニャ音楽院に入り、マッティに音楽理論を学び
1810年の卒業時から作曲家への道を歩み始めました。
ヴェネチアでオペラ『結婚手形』を発表し
14年には早くもオペラ・セリアやオペラブッファの分野で成功を収めます。
その後15年から7年あまりにわたって、ナポリ・ウィーン・ミラノの劇場のための作品を書き続け
この間には『セビリアの理髪師』『オテロ』『アルミーダ』などの大作が生み出されています。
24年からはパリのイタリア劇場の音楽監督になり、この仕事は36年まで続けられました。
そして25年にはシャルル10世の戴冠式のために書いたカンタータで
国王の第1作曲家、総監督の称号まで得たのです。
その後、36年以降はオペラ界から身を引き、終身年金を得て引退生活に入りました。
しかし39年にはボローニャ音楽院の名誉院長に就任し、
41年『スターバト・マーテル』の改訂版も完成させました。
楽天家であり食通だったロッシーニの晩年は大変優雅でありましたが、持病の尿道結石もありました。
その治療のためパリに行き、近郊のパッシーに別荘を持ち余生を送りましたが
残念ながら敗血症で76歳の生涯を終えました。
主要作品
【オペラ】『タンクレディ』 『アリジェのイタリア女』 『セビリアの理髪師』 『オテロ』
『シンデレラ』 『セミラーミデ』 『ウィリアム・テル』
【宗教曲】『スターバト・マーテル』 【室内楽曲】6つの四重奏ソナタ