~地球に人類が現れ進化をしていく過程で音楽は生活の中から自然に生まれ、
文明社会が出来てくるにつれ、それらも様々な形で発展してきました。
古代ギリシャの音楽から古代ローマの音楽、初期キリスト教音楽を経て
バロック時代・古典派時代・近現代へと音楽もまた時代と共に変化を遂げてきました。
これから、中でも影響の大きかったバロック音楽時代から近・現代音楽時代までに活躍した
偉大な作曲家を時代を追ってご紹介していきたいと思います。~
ーバロック時代ー
スカルラッティ(アレッサンドロ・スカルラッティ)
1660年5月2日ー1725年10月24日
国籍:イタリア
スカルラッティはシチリア島バレルモで貧しい家庭の子として生まれ、
12歳の時にローマに出て作曲の勉強をしました。
彼の初期の創作活動は室内カンタータから始まり、1679年『顔の見間違い』で
オペラ作曲家としてもデビューしました。
この舞台を見たスウェーデンの女王クリスティーナから作品の依頼を受け『愛のまこと』を書き
女王付きの楽長として仕えることになったそうです。
その後1683年に『ポンペオ』を上演。
そして翌年にはナポリの地にあって宮廷礼拝堂の楽長に就任しました。
1703年になるとローマの聖マリア・マッジョーレ大聖堂の副学長を経て4年後楽長になり
この年『ミトリダーテ・エウパトーレ』と『自由の勝利』の代表作を発表しました。
その後、ヴェネチアを経由して彼は再び1708年ナポリに再び赴き、王室礼拝堂の楽長職に就き
65歳で亡くなるまでこの地にとどまりました。
彼はその生涯に100曲ものオペラ、15のオラトリオ、200のミサ
600のカンタータを書くなど大変な多作家でしたが、その功績もまた大きく
モンティヴェルディからカリッシミに受け継がれた歌劇の形式を一歩進め
ダ・カーポ・アリア(ABAの三部形式のアリアでAの再現部をダ・かーポで表した)を作りました。
歌唱法も向上させイタリア風序曲の形式を確立し、さらに管弦楽の編成を弦楽四部の形に整えたのです。
今でもスカルラッティは『ナポリ学派の父』と呼ばれています。
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