先日、神戸で開催されている『ベルギー奇想の系譜展』を観に行ってきました。
この美術展はベルギーで中世末期に発達した写実的描写をもとに生れたブリューゲルや、マグリット、現代のヤン・ファーブルまでに至る奇妙で幻想的な作品が約130点集められたものです。
あまりの不思議さに作品の前で固まってしまったり、
そのウィットに富んだ描写にお腹を抱えて大笑いしたりと全く飽きることのない美術展でした(#^^#)
☝『トゥヌグダルスの幻視』ヒエロニムス・ボス
これはアイルランドの騎士が仮死状態に陥った時に天国と地獄を観た。という逸話をもとに火や水を使った懲罰が各処に描かれ、15世紀フランドル美術の中でも『奇想』のルーツともいう作品です。
☝『生き残るには頭が足らない』トマス・ルルイ
これはシュルレアリスムから進んだ現代のブロンズ彫刻です。 古代ギリシャ時代から現代まで脈々と継がれてきた、理想の人体への飽くなき探求。
しかし知識ばかりが先行し、自身の体と理想に囚われてしまった人間の哀しき姿を現しているそうです。
写真では大きさがわかりませんが、実はこれ頭だけでも私の背丈くらいありましたΣ(・ω・ノ)ノ!
他にもまだまだ楽しい作品や考えさせられる作品がいっぱいで、今週末までの開催期間にもう一度観に行こうかと悩み中です(笑)