山崎あいこピアノ教室

姫路市網干区のマンツーマンレッスンのピアノ教室です

[音楽の便り] 偉大なる作曲家vol.39

April 10, 2013

ーロマン派時代ー

 

グリーグ(エドヴァルト・ハーゲルップ・グリーグ)

 

1843年6月15日~1907年9月4日

国籍:ノルウェー

 

 

 

グリーグは北海を臨む港町ベルゲンで海産物貿易人を父に、ピアニストを母に生まれました。

6歳ごろからピアノを習い12歳ごろからは作曲を始めました。

1858年にはドイツに留学しライプツィヒ音楽院に入学します。

ハウプトマンやライネッケから作曲や理論を、リヒターに和声や対位法などを師事。

62年に卒業し、まずはピアニストとしてデビューしました。

63年ベルゲンから一番近い文化都市コペンハーゲンに移ると

ノールロークらと民族的音楽の創造をめざすグループ(オイテルペ協会)を創設しました。

 

 

67年に従妹と結婚し『叙情小曲集 第1集』を作曲。

クリスチャニア(現オスロ)の音楽院の副院長にも就任しています。

翌年25歳の時『ピアノ協奏曲』を作曲。この曲は彼の代表作となりました。

71年クリスチャニア音楽協会を設立。同協会の指揮者となりました。

74年にはイプセンから『ペール・ギュント』の音楽の作曲を頼まれました。

年金も支給され始めベルゲンでの安定生活に入ります。

 

 

77年からハルダンゲル・フィヨルドの奥地ロフトヒュスで夏冬をすごすようになり

その地の住民の言葉や民謡・舞曲・フィッドル・笛などの楽器に魅せられ

『弦楽四重奏曲』『山のトロル』などの民族的な作風の作品を多く書きました。

 85年からはトロルドハウゲンに永住し、この年ブラームスに会う機会を得ています。

87年には『ヴァイオリン・ソナタ第3番』が書かれ

その翌年チャイコフスキーにも会いました。この頃から国外での演奏活動も盛んになり

ケンブリッジ大学やオックスフォード大学から名誉音楽博士の称号を得ました。

 

 

1907年イギリスからの招きに応じてベルゲン経由で旅をしている最中

生まれ故郷のこの地で心不全となり帰らぬ人となりました。

享年64歳。国葬をもって彼の功績は讃えられました。

彼は最初はドイツ・ロマン派音楽の影響を受けていましたが、民族色を強く出していき

ノルウェー国民主義の音楽を築いた作曲家でした。

 

 

 

♦主要作品♦

 

【付随音楽】ペール・ギュント  【協奏曲】ピアノ協奏曲  【管弦合奏】組曲「ホルベアの時代から」

【室内楽曲】ヴァイオリン・ソナタ第1番、2番、3番   チェロ・ソナタ

【ピアノ曲】抒情小曲集 第1~第10集  【歌曲】6つの詩  春

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