Pizzicato(ピッツィカート)弦を指ではじく
イタリア語の意味・・・つままれた・はじかれた・ちくちくした
オーケストラの演奏を見ていると、時々弦楽器の奏者たちが弓ではなく弦をはじくことがあります。
これがPizzicatoの奏法です。 ではなぜ弦楽器の奏者はわざわざ指ではじいて演奏するのでしょうか?
それは、リュートやギターといった指ではじく楽器がオーケストラから姿を消したので
その効果を表すために考えられたからです。
Pizzicatoの原形はPizzicare。 これは『親指と人差し指でつまんではじく』という意味です。
イタリアの子供達はよくこのPizzicatoのいたずらをします。
相手の体を指でつまんで、はじいて遊ぶのです。
このほかにも、Pizzicatoには面白い用法があります。
例えば、蚊に刺されたときもPizzicato。小鳥が甘い果実をついばむのもPizzicato。
また、炭酸飲料を飲んで感じるシュワシュワ、あれもPizzicatoです。
ピアノ演奏でPizzicatoに近い奏法には、連打音があります。
鍵盤を手前に引っかくようにして指を早く鍵盤から離し、次々に音を繰り出す奏法です。
この場合大切なのは一つ一つの音が短くても美しい響きが伴うこと。
ピアノでギターのようなPizzicato奏法はとても難しいのですが、
音をクリアに大切に響かせ、自分の表現方法として身につけられたら、
より一層表現の幅が広がることでしょう。
山崎あいこピアノ教室
ピアノ教室 対象エリア 太子町・たつの・相生・姫路